マキ・エコール・ド・バレエ - マキ・エコール・ド・バレエ

マキ・エコール・ド・バレエ

身体を美しく整えるバレエ教室 静岡市

投稿者: マキ・エコール・ド・バレエ

2026/07/31白鳥の湖③

「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」

今回は谷桃子版の黒鳥だったので、

正確には「グラン・パ・ド・トロワ」となりました。

今までは、

HanaやHime、Yotsubaたちが引っ張ってくれて、

それにしっかり着いていけさえすればいい立場でしたから、

「楽しい」だけで済んでいたのかもしれませんが、

今回は最年長。

自分が全体を引っ張るという重圧は避けられない舞台となりました。

そしてこれまで、

私との関係性を苦しく感じることも

あったと思います。

バレエとは、

瞬間に生きる肉体と精神の芸術であり、

芸術とは、

「感じる力」を育む営みです。

感じたものを認知して表現できるのは人間だけ。

人は、

自分の器以上の景色は見れないし、見せられません。

だから、

映画を観る。

本を読む。

旅に出る。

人と会う。

一流を観る。

etc・・

現代の子どもたちには特に、

いろんな価値観に触れてほしいなと思います。

その人の器を拡げるために。

今回、私は彼女を一番近くであり一番遠くから見ていました。

一番感心したのは、

美しいものを「きれいだね」だけで終わらせず、

なぜ美しいのかを観察する審美眼、

さらにその美を再現するための分析眼、

美を分解して組み立て直す方法は無限にあり、

そのうえで、

誰かの正解を追いかけるのではなく、

誰かのコピーを目指すのではなく、

なぜ表現するのか、何を表現するのか、のような

哲学的ななにかが彼女の中に宿っていったことです。

劇場全体を、

黒鳥の世界観に満たすことができていたと思います。

 

 

ちなみに、

薔薇を投げるシーンは、

トライアンドエラーの繰り返しでした笑!

こういうなんでもないようなところこそ、

難しいんだよね~笑。

2026/07/28白鳥の湖②

パ・ド・フィアンセは、

花嫁候補の踊り、各国の姫たち、

と呼ぶこともあります。

白鳥の湖を観慣れている人は、

曲がワルツではないので、

あれ?と思った人もいたのかもしれません。

今回、私はこのパ・ド・フィアンセで、

ジャック・カーター版の楽曲を使用しました。

スペインは、

悪魔(ロットバルト)の同伴者。

かっこいいよね。スペイン。

そして、ナポリ。

タンバリンで元気よく。

袖から出ていく横顔は、

私の大好きな光景。

シュワッチ笑。

みんな大好きチャルダッシュ!

後ろ姿の刺しゅうが素敵♥

肩背中使いがキーを握る踊りです。

そして、マズルカ。

後ろ姿のマントが可愛くてたまらない♥

初舞台を踏んだ子たちも。

3幕「王子様の婚約者を決めるパーティでのお祝いの踊り」でした!

 

2026/07/26白鳥の湖①

みんなで創り上げる古典作品が、

私はすごく好き。

今回は、

白鳥の湖より第3幕に挑戦しました!

この白鳥3幕は、

「ディベルティスマン」と言って、

物語とは直接関係のない様々なダンスの、

美しさや音楽を楽しむためのものです。

クラシックに縛られず、

各国の民族舞踊が組み込まれ、

それぞれの表現力を発揮する重要な場面です。

2026/07/16【特別プログラム】3.大きな白鳥の踊り

小さい頃からずっと一緒にレッスンを重ねてきたふたりによる、

「大きな白鳥の踊り」でした。

そんなふたりの踊る姿は、

感慨深いものがありました。

この大きな白鳥の踊りは、

見た目の繊細さと裏腹にとてもハードな踊りです。

体力も消耗しますが、

シューズの消耗も半端ない。。。

想像の何倍もキツイ、かなり過酷な踊りです。

Akariはこのハードな踊りをグランのあとに(^_^;)

Maayaはまだグランを踊っていないのに、

このハードな踊りをグランの前に(^_^;)

2人には申し訳ない構成だな、、、と思いつつも、

プログラム的にどうしてもここにしか置けなかった

「大きな白鳥の踊り」でした。

Maayaはこのあと黒鳥を踊るわけですが、

黒鳥を踊るからこその白鳥でした。

物事のすべては、対極で成り立っています。

陰陽の世界。

白の中にこそ黒が在り、

黒の中にこそ白が在る。

対でひとつです。

だから、黒鳥を踊るためにはどうしても白鳥を踊る必要があります。

黒鳥(悪)の世界を表現するためには、

白鳥(善)の世界にアクセスする必要があるのです。

どうしても。

そしてAkariもまた、

このあと影のオデットが待っています。

だから、そんなふたりにはどうしても必要な白鳥の踊りなのでした。

2026/07/15【特別プログラム】2.海賊のグラン・パ・ド・ドゥ

Azuのポテンシャルはすごかった。

これはよそから借りてくるわけでも、

私が与えるものでもありません。

彼女の中に、

ちゃんと「在る」ものでした。

それが、

このPDDが良い刺激になって彼女の中に立ち現れた。

そうでなければこんなにも伸びしろを見せてもらえることはなかったでしょう。

効率化できないもの。

信頼関係はボタンひとつで生まれない。

育成は時短できない。

文化は大量生産できない。

永く受け継がれてきた文化芸術に直接触れるということ。

そこには必ず手間があり、時間があり、物語が生まれます。

今の時代、

時間をお金で買うことはできるのかもしれないけど、

時間そのものが生み出す価値はお金では買えません。

Azuの物語を、登っていく階段を、華ひらく瞬間を、

近くで見ることができて嬉しかったよ。

2026/07/14【特別プログラム】1.青い鳥とフロリナ王女のグラン・パ・ド・ドゥ

いつもクールなAkariの

やり切った涙を見たとき、

この子とはきっと何年も前から、

こうやってこの峰を一緒に登ることになっていたのかもしれないな、

そうなるようになっていたのかもしれないな、と

そんなふうに思いました。

グラン・パ・ド・ドゥをやるには、

それはそれは様々な条件が出てきます。

技術面、精神面、取り巻く環境、これまでの軌跡。

歴代のグラン・パ・ド・ドゥ メンバーも

そうでした。

これは私にもこの子たちにも誰にも、

誰にもコントロールができないことで、

私は「巡り合わせの極致」だと思っています。

ありとあらゆることが、

あらゆる条件が、環境が、人脈が、タイミングが、

巡り巡って、

カチッとはまらないとこの領域には行けないな、と

何度経験しても感じます。

そしてその域は、

長年の歩みの先にあるもので、

その源は、

結局のところ「日常」の姿の積み重ねだなぁ、と。

純真な経験は、

AIであっても計り知れないし、

何ものにも、

変えられないね。

2026/07/083つのグラン・パ・ド・ドゥ

私にとっては3回目のプロジェクトでした。

初のGPはHanaのオーロラ。

そして、Himeのドンキ。

Yotsubaのバヤ。

そして今回は、Akariの青い鳥。

Azuの海賊。

Maayaの黒鳥。

グラン・パ・ド・ドゥを企画し遂行することは、

神経と労力をとても遣いますが、

今回はこうして3本立てでGPを遂行させていただき、

とても光栄に思います。

彼らへのオファーから交渉、

そして実現に至るまでの過程にはいろいろありましたが、

ミラクル続きでした。

そして終始楽しかった!最高でした。

私の教師としてのキャリアにも、

力強い足跡を残していただきました。

ありがとうございました。

このプロジェクトが動き出したばかりの頃、

PDDが初となる彼女たちは

本当に何もわからないところからスタートしました。

レッスンは、パートナーとなる男性に重心を預けるというこんなところから、

真っ白な状態からスタートします。

AzuとMaayaには大きなリフトがあって、

乗っちゃえばいいのだけど、乗る瞬間がね。

最初はコワいです。

特にAzuはフェッテステップからのリフト。

コワくて当然。

それを根気よく、丁寧にご指導くださった三木先生。

Akariはショルダー。

これも最初はどうなることかと思うこともあった笑。

Maayaは回転数もどんどん伸びていって、

力強い回転に進化していきました。

若い子の吸収力はほんとにスゴイです。

 

グラン・パ・ド・ドゥともなると、

シューズの消耗が激しく、

ひとりで何足ものシューズを手元に置かなくてはなりません。

↑これはMaayaがこのGPで保有していたトウシューズたち

1番手のシューズ、2番手のシューズ、

みたいなランキングもつけられます笑。

そして自分の足に合わせて加工もしまくり笑。

こういうことも全部ひっくるめて、

彼女たちには「バレエとは」の学びだったと思います。

この子たち、トウシューズにちゃっかりサインまでもらっていました笑。

 

この3人はしょっちゅう私に怒られていて、

周りの空気を一瞬で凍りつかせるという特技を持っています。(おいっ

何回怒られても、

その日はシュンとしますが、一晩寝て起きるとすっかり気を持ち直す(褒めてます

そんなこんなでいつも3人楽しそうにしていて、

なかなかの強靱なメンタルをお持ちですwww

黒鳥ごっこ遊びをよくしていました。

本番の日もしておられました。

めでたしめでたし。

2026/07/0614.ロクサーヌ

中学生~高校生7名による

「ロクサーヌ」

小品のトリ。

自由自在な身体で、目一杯踊れるこの子たちに、

第1部小品集をバシッと締め括ってもらいました。

このロクサーヌの楽曲は、

いつかこの曲で「赤×黒」のタンゴ調の作品を創りたいな、と

pullしていた曲でした。

この曲で、

咲かせる時がやって来た。

振付けは、

何かが降りてきてあっという間に出来上がりました。

こういう、不思議な、

何か降りてくること。

稀にあります。

Koyoは、

振り入れのギリギリのタイミングでこのメンバーに入りました。

Koyoなら出来るな、って率直にそう思ったから。

Maayaは本番のあの日、

私のイメージ像がそのまま憑依したような、

完璧な踊りをしていました。

音のキメ方から、溜め方、

流しかた、繋げかた、止まりかた、すべてにおける空間の使いかた。

トウに乗っている時間、降りるタイミング、

すべての瞬間が完璧で、

袖から観ていた私は、

彼女がここではないどこか、遙かなる時空に行ってしまっているような、

そんな感覚さえ覚えました。

この「ロクサーヌ」は、

情熱的に熱く踊って、

美しく凜々しく。

ハッと息を吞むほど潔く儚く。

そんなふうに締めくくる作品を創りたかった。

情熱(passion)と刹那(moment)をテーマにした作品でした。