先日の発表会で、
とても有り難かったのは、「客席の在り方」です。
あの空間にいて、感じてくださっていた方も少なくないのではないでしょうか。
舞台と客席に、「一体感」がありました。
これは、生徒たちの頑張りが、客席側を一気に掴み、お菓子の国へ連れて行ったこと。
そして、客席のみなさんには「観る」姿勢が整っていたこと。
両方があっての一体感だったと思います。
私はオープニングの時、舞台の袖にいました。
客席のみなさんは、お母さまたち以外はリハーサルなど観ていないわけですから、
オープニングの構成は初めて観るはずなのに、
ちゃんとすべてのグループごと、拍手を贈ってくださいましたね。
まず、あのオープニングの時、「今日の客席、スゴイ!」と思いました。
そして何より、温もりのある拍手でした。ありがとうございます。
発表会の客席を有料にするのか、無料にするのかといったことは、
主宰者の考えがしっかり通っているのなら、どちらもアリだし、正解はないと思います。
地域性で見ると、「静岡」で「発表会」を「有料」で行っているのは、うちのスタジオくらいです。
「公演」でしたら「有料」のところもたくさんあると思いますが、
「発表会」と「公演」は違うのでね。
いろんなご意見があると思いますが、
私には主宰者として貫きたいことがあるので、ここは強く貫いています。
私は、誰でもいいから客席を埋めて欲しいとは思っていなくて、
本当に観たいと、気持ちを寄せてくださる方がそこにいてくださればいい。
そう思っています。
職業柄、プロからアマチュアまで、年間に何本もの舞台を観ますが、
外部の発表会で目に付くのは、
自分の子が踊り終わると一斉に席を立つ
演目の途中でも平気で席を立つ
意味もなく席を立つ
といった残念な光景です。
お子さんの衣裳替えをさせなければならないから、席を立つ。
開演から終演までが、5時間とか6時間の発表会(←この業界、結構こういうのザラです
)
これでは客席が崩れるのも無理はありません。
客席への働きかけがなければ、やはりこうなります。
客席への理想を掲げるのなら、
演目の途中で、席を立たせない「仕組み」
夢中になって、集中して、観てもらえるための「仕組み」づくりが必要です。
舞台に衣裳替えは付きものです。
それなら、休憩時間に衣裳チェンジができるように全体を構成するとか、誰かを配置するとか、
そういった段取りは計算する必要が絶対にあります。
そして、何より客席を飽きさせないこと。
私は、開演から終演まで「2時間以内」と決めてます。
「もうちょっと観たかった」と言っていただけるくらいで、ちょうどいいということです。
舞台芸術に携わるということは、
「演じる側」と「観る側」
両方と関わることだと思っています。
「客席あっての舞台」ですから、
それこそが、舞台芸術の根底部分だと思うのです。
根底が弱いと、そこから上に積み重ねていくものも不安定になります。
だからこそ大切にしたい部分なのです。

2014/03/13育みたいもの
2014/03/12裏話
発表会前日。
最終リハーサルの日。
この日は全出演者、顔を合わせることができました。
ホッとした。
きっと、全員で明日を迎えられる。
風邪やインフルは、ずっと気がかりで、心配でした。
でも今日こうして全員で迎えられたんだから、明日もきっと大丈夫。
そんなふうに、今まで張りつめていた糸が少しだけ、解かれた気がしました。
ところが、どっこい
当日、朝。
忘れもしない、朝6:50。
電話が鳴った。
もうその瞬間には、何の電話か察しがついたから、
できることなら、出たくなかった。
けど、そんなわけにもいかず・・・
38度の熱。
昨日までは元気に踊っていた。昨日までは何ともなかった。
今日は元気でも明日はわからない。
それが子どもの体調というものだ。
終演を迎えるまで、本当に何があるかわからない。
ホッとしてる場合なんかじゃなかったのに。
こういう時って、先頭に立っている私の心の持ちようが全体に反映される。
不思議だけど、そういうのって絶対にある。
前日の、私のちょっとの油断が当日に出た気がして、猛反省した。。。
でもこういう時は、動揺している場合じゃない。
「高熱」という事実をまず受け留める。
落ち着け、落ち着け。
大事なのは本人の意志。
本人がどうしたいのか、それがすべて。
熱でフーフーしてるのを、無理矢理踊らせるわけにはいかない。
私自身も、高熱で踊った経験がある。
その時、踊ると決めたのは、自分。
こういう時は、気力がすべてになる。
決めるのは本人。
ダメだ、今日は踊れない・・と思うならその日はやはり踊れないと思う。
「解熱剤を飲んでも踊りたいと言っています。」とお母さま。
よしっ
その意志を確認できた以上は、GOサイン以外出す指示はない。
但し、他の子たちへの配慮はしなくては。
発表会が終わったあとには、
卒業式・卒園式
それぞれ大事な行事が入っているんだから。
38度。発熱したばかりでまだわからないけど、インフルかもしれないし。
楽屋は隔離すると決め、すぐ手配。
もう、気持ちはみんな同じはず。
全員で迎えたい。
その中で、できることをしていくしかない。
午前中は、写真撮影があったりゲネプロがあったりしたけれど、
本番のみ、踊る。と判断。
そうして迎えた、本番なのでした。
yuri。
みんなのもとに来てくれて、立派に踊り切ってくれて、ありがとう。
みんなもあなたを待っていた。
だから、これでよかったんだと思う。


人の気持ちや想いは、
見えない何かを引き寄せます。
素敵だね。
2014/03/11終了後
発表会も無事に終わり、
「ゆっくりしてください。」
「先生、寝てくださいね。」
「体、休めてくださいね。」
と、みなさんやさしいお言葉をかけていただき、ありがとう!
私も、終わった直後くらいは、
何も考えずボーっとしたり、
連日の睡眠不足を解消したり、
したいんですが
発表会が終わるのを待ち受けていたかのように、
でで~んっと、
目の前にそびえ立つ壁・・・
か・・・、か・・・、確定申告
容赦なくやってきました
今週、この1週間で、
超特急の


真剣勝負で


全力を挙げて


何が何でも終わらせられるよう
取り組ませていただきます
そして、もうひとつ
容赦ないのは・・・・・
請求書の嵐
発表会費用のありとあらゆる請求書が次々と
現実は、あっという間に訪れた
現実ってキビシーっ
数字に追われる1週間になることでしょう・・・
今回、
舞台スタッフ打合せもクライマックスを迎えた頃には、
私の頭から予算のことなどはまったく消えていました
持ち出しは覚悟の上
腹をくくったら、
やりたいことは徹底的にやる
自分が築きたい世界観を貫く
こうと決めたら必ずそうする
オープニングには徹底した非現実感を追求する
そのための照明効果。幕の使い方。アナウンスとの兼ね合い。
アラビアは、幻想感MAXまで持っていく
コーダはもう、降らせちゃって、雪
プリンセスの照明は、とことん
Juwels、照明効果駆使
LUNAは、ジョーゼット速攻で引っ込めて
月、出しちゃって
フィナーレ
華やかに
とにかく華やかに
フィナーレは、舞台の範疇を飛び出し、客席側まで照らしちゃうという・・・
何とまぁ、やりたい放題
(←あと先考えない人
)
照明、演出に関して、
私がやりたいと思っていたことは、すべてやり切りました
この請求書はまだ届きませんが、
一番恐ろしい請求書はこれかな
マキ先生の目ん玉が飛び出ないことを祈ります
・・・(笑)。
2014/03/10御礼
マキ・エコール・ド・バレエ 第2回発表会
客席からの温かい眼差しに包まれ、見守っていただき、無事終演致しました。


愛しい愛しい私の生徒たち
力を集結してくださったお母さま方
陰で支えてくださっていたスタッフのみなさま
温もりのある拍手を贈ってくださった客席のみなさま
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
出演者全員、誰一人欠けることなく舞台に立つことができました。
気持ちや想い、情熱
いろんなパワーが集結して、全員で幕を上げたのです。
力強い、幕開けでした。
先生は、舞台袖で泣きました。
この半年間、
私は、生徒たちが「自分の足」で
「お菓子の国」に行けるよう指導を重ねて参りました。
毎回、スタジオが揺れるほどの厳しい指導でしたが、
それでも弱音を吐かず、ついてきてくれて本当にありがとう。
緞帳が上がり、開演となった時、
生徒たちは自分の足で「お菓子の国」に行きました。
あの空間は、紛れもなく「お菓子の国」でした。
そして、客席のみなさんをお菓子の国に連れて行ったのは、生徒たちです。
舞台袖から見る
そんなあなたたちの横顔を
先生は誇りに思います。
終演後、
「もっと観ていたかった」
「もう一度観たい」
そんなお言葉を、たくさんたくさん頂きました。
本番は、たった一度きり。
どんなにたくさん練習しても
本番は本当に一瞬で過ぎ去ってしまう。
でも、だからこそ本番には価値があるのです。
一度きりだからこそ、その一瞬一瞬には価値があり、
本番には、本番にしかない不思議な力があるのです。
一瞬を、全身全霊で駆け抜けるからです。
一瞬を駆ける。一瞬を翔ける。
そんな一瞬を持てる人は、どれだけいるでしょう。
そんな一瞬を持てるということは、どれだけ有難いことでしょう。
そんな一瞬一瞬を経験し積み重ね、その人の中で美しさは成長していくのだと私は思っています。
真の美しさは、儚さの中だけに存在します。
だからこそ私たちは、その儚い一瞬のために莫大な時間を費やし、精進していくのです。
美しさ、儚さ、尊さ
謙虚さ、誠実さ、素直さ
礼儀正しさ、有り難さ
バレエを通して伝えたいことは、たくさんあります。
キツくて、厳しくて、果てしなくて、
やめたくなることも、投げ出したくなることも、あります。
でもそれでも、
やっぱりバレエが好きだと気付かせてくれるのは、
生徒たちです。
そんな生徒たちに、
こんなにたくさんの生徒たちに囲まれて、
私は本当に幸せで、有難くて、本望に尽きます。
ありがとう。
そして、舞台の成功、おめでとう。
この成功は、私の力じゃない。
あなたたちが自分の力で掴んだものです。
自信を持って。
踊ることを楽しんで。
踊ることを愛して。
そして、自分に厳しく。自分を律して。

第2回発表会、無事に幕を下ろすことができました。
心より、感謝申し上げます。
ありがとうございました。
マキ・エコール・ド・バレエ
主宰 杉本麻紀
2014/03/073月7日の記事
出演者のみなさま、お母さま、
明日は大事な1日になります。よろしくお願いします。
今週はずっと、
電話の音が鳴るたびに、メールチェックのたびに、
インフルや風邪の連絡だったらどうしようと、ヒヤヒヤしてました
今日もビクビクしながら、1日過ごしました
(マキ先生にもコワいものはあるということです・・・笑。)
スタッフからの電話はバンバンありましたが、
今のところそういった連絡は誰からも入っていません。
何とか、このまま無事に週末を迎えたいです。
メイクチェックも最終。
その時のタイミングで、写真に収めている子と収めてない子がいてごめんなさい。
Mei、オッケー牧場

2014/03/07前代未聞
スタジオには、
いろんな幼稚園、いろんな保育園
いろんな小学校から子どもたちが集まります。
バーの除菌。
スタジオの換気。
ドアノブの消毒。
空気中へのウイルスバス(殺菌製剤)噴射。
目には見えないものとも、闘ってきたつもりです。
今日は、本番前の最後のスタジオレッスン日でした。
スタジオを感染源にするわけにはいかない。
最後のスタジオレッスン日が、アウトであってはならない。
もうひと頑張りだもんね
やれることはやります
あきらめません
今日はレッスン前、全員にマスク配布。
生徒たちが通う幼稚園や小学校に、学級閉鎖があるからです。
マスクって、菌の侵入を防ぐというよりは、鼻や口元に湿度を保てるからいいんだそうですよ。
全員マスクでレッスンするなんて、私の指導史上初
みんな、ウイルスなんかに負けるんじゃないよ
こんな光景も、笑い話になりますように。





みんな、こっから先は文化会館でもうひと詰めするから、
元気な姿でいらっしゃいね。
先生、祈ってます。
2014/03/063月6日の記事
大人のみなさん!
メイクは自分のお顔に合わせて、好きなようにやってくれて構いませんが、
目尻に色もの(ショッキングピンクやきれいな黄色)など入れると、春らしくなって良い感じです。


私は、ショッキングピンク入れてます。
つけまつ毛の上からは、群青色のアイライン引いてみました。
まつ毛は目尻にボリュームのある、「猫目系」してみました。
ご参考まで
こうしなさいってわけじゃないです。
なんせ、くすみがちなお年頃のため
「色でカバーしましょ大作戦」を、展開中です・・・
生徒さんやお母さまたちに、やいやい言うばかりで
自分のことには全く手を付けられないまま、時だけが経過し・・・
今頃、自分メイク確認中です
まったく、なんちゅー先生だ
しっかりせいっ
2014/03/05伝えたいこと
古典バレエというのは、
「くるみ割り人形」
「白鳥の湖」
「眠りの森の美女」のように、
バレエと言えば?の質問に対する答えになるような代表的な作品のことを言います。
これに対して、私たちが今回第2部で上演するような、
オリジナルのバレエ作品は「小品」(しょうひん)と呼ばれ、
そのスタジオや、先生のカラーが強く出ます。
古典と小品、どちらが良いとかそういうことではないですが、
私は、私のもとでクラシックバレエを学んでいる生徒たちには、
ぜひとも古典に触れさせたいという想いが、強くあります。
バレエで古典の幕ものを踊るというのは、前後とのつながりを持つということです。
小品は単独で成立しますが、
古典と小品は、そこが違います。
指導していても、まったく違います。
古典は、壁がとてつもなく高い。
今回は、それをヒシヒシと感じています。
小品は、自分自身の世界観を拡げ、表現し、形にしていく。
古典バレエは、歴史があり、伝統があり、型がある。
伝統は忠実に守らなくてはいけない部分がありますが、
そこにはオリジナリティもなくてはいけない。
そんなところがやり甲斐でもあり、課題でもあり、挑戦でもあるのです。
古典の場合、
今回うちは「くるみ」の2幕より、お菓子の国のシーンを上演するのですが、
オープニングからはじまり、
コーダで締めくくるまで、
これではじめてひとつの作品となるわけです。
だから生徒たちには、
自分の番が終わったらそれで終わりではなく、
やはり全体を捉え、全体を感じてほしいです。
次々と見せ場が変わっていくのは、
リレーで言ったら
前の人からバトンをもらい、次の人にバトンを渡す
そんな風に考えてもらったらわかりやすいかもしれません。
バトンは、
自分さえ落とさなければいいのではなく
全員に廻ることに価値を見出してほしいと思っています。
みんなで踊るって、そういうことだよね。
そしてそこにこそ、喜びや達成感を感じてほしい。
そういう心で、踊れる人であってほしい。
そういうことを見失わずに、
ひとりひとりの生徒たち、そしてスタジオ全体として、育んでいきたいです。

いつか、古典を全幕で上演するのが、先生の夢です。


